
科学と技術の融合を図り、人類がより豊かな社会生活を希求していく活動を支えるための学術が工学で、応用理工学科では、機械工学と材料・生産科学分野における高度な専門知識、幅広い教養と国際性の兼備によって、持続可能な社会の構築、人類の未来の発展へ貢献とこれらのための学術探究に寄与できる人材育成を行っています。
自動車や航空機をはじめとする様々な人工物の開発や高度化と、それらに伴う新材料の開発、さらには資源の枯渇や環境汚染、少子化による生産人口の減少、高齢化社会に伴う医療や福祉の問題にも着目し、それらに対応できる材料と製品を創出できる学問的素養と技術を身につけた人材を社会に輩出することを教育目標としています。
機械工学分野では、マイクロシステムから巨大な人工物にいたるまで、きわめて広範な機械や装置を対象として、安全で豊かな社会生活を実現するための技術を開拓するための教育・研究を行っています。機械工学がもたらす技術は、エネルギーや環境問題に起因する制約や生態系との関係などのもと、ますます複合化するものづくりの課題を解決するために不可欠です。機械工学分野では、材料工学・生産分野と強く連携しながら、複雑なシステムの力学(メカニクス)や環境に応じた知的な制御(コントロール)、それらをまとめあげる方法論を究めることにより、革新的な機械システムの設計や開発に向けた新しい知識と学理の創造を担う技術者・研究者を育成することを目的としています。
材料・生産科学分野では機械工学分野との強い連携に基づいた材料科学を基盤として、材料の基礎から機能、特性の発現とその解明から材料を用いた人工物製造のための生産プロセス・システムを一連の流れとした教育を行っています。材料分野では、破壊に強い優れた材料、軽量化された材料、耐環境性に優れた材料、環境に優しい材料、高性能デバイスに適した材料、リサイクルに適した材料、生体に移植可能な材料などついて、電子・原子レベルから理解しデザインできる人材の育成に取り組んでいます。生産分野では、「ものの流れ」と「情報の流れ」を有機的に結びつけ、材料加工・生産プロセス、構造化デザイン・評価とそれらのシステム化に至るまでの「ものづくり」の全体像を広い視野に立って捉えることのできる技術者・研究者を輩出する教育を行っています。
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